カーシュアリング
カーシェアリングは、会員登録をした人たちが、特定の車を共同で利用するサービスです。必要なときに必要な時間だけ車を借りられるのが特徴で、「車は持っていないけれど、時々使いたい」という方や、「維持費を抑えたい」という方に注目されています。
カーシェアリングの仕組み
基本的な流れは以下の通りです。
- 会員登録: まず、利用したいカーシェアリングサービスのウェブサイトやアプリから会員登録を行います。運転免許証などの情報が必要です。
- 車の予約: 登録が完了したら、アプリやウェブサイトから利用したい時間帯や車種を選んで予約します。
- 車の利用: 予約した時間になったら、指定された「ステーション」と呼ばれる場所に駐車されている車に向かいます。専用のICカードやスマートフォンを使ってドアを解錠し、車内にあるキーでエンジンをかけたら出発です。
- 返却: 利用後は、借りた時と同じステーションに車を戻し、キーを元の場所に戻して施錠します。ガソリンの満タン返しは不要な場合が多いです。
- 支払い: 利用料金は、後日クレジットカードなどで自動的に引き落とされます。
カーシェアリングのメリット
- 維持費がかからない: 車の購入費用、車検代、自動車税、駐車場代、ガソリン代、保険料などが不要です。利用した分だけ料金を支払うので、経済的です。
- 24時間いつでも利用可能: 多くのサービスで24時間いつでも予約・利用が可能です。店舗での対面手続きが不要なため、急な利用にも対応しやすいです。
- 短時間から利用できる: 15分や30分といった短い時間単位から利用できます。ちょっとした買い物や送迎など、短時間の利用に便利です。
- 手続きが簡単: スマートフォンやICカードで車の解錠・施錠ができ、レンタカーのように店舗での手続きが不要です。
- 様々な車種を選べる: サービスによっては、コンパクトカーからミニバンまで、様々な車種が用意されており、用途に合わせて選べます。
- 環境にやさしい: 複数人で車を共有することで、車の保有台数が減り、CO2排出量の削減にも貢献すると考えられています。
カーシェアリングのデメリット
- 乗り捨てができない: 基本的に、借りたステーションと同じ場所に返却する必要があります。目的地で乗り捨てができないため、利用ルートが限定される場合があります。
- 人気の時間帯は予約が取りにくい: 利用者が多い週末や連休などは、人気の車種やステーションの予約が埋まってしまうことがあります。
- 返却時間を設定する必要がある: 次に利用する人がいるため、あらかじめ返却時間を設定し、その時間内に返却する必要があります。延長も可能ですが、次に予約が入っている場合はできません。
- ステーションが近くにない場合がある: 自宅や職場の近くにステーションがないと、利用するまでに手間がかかることがあります。
- 車内環境にばらつきがある: 複数の人が利用するため、車内清掃の状況やマナーにばらつきがある可能性があります。
- 月額基本料がかかる場合がある: サービスによっては、利用の有無にかかわらず月額の基本料金がかかることがあります。(その分、利用料金から割引されるプランもあります)
レンタカーとの違い
カーシェアリングとレンタカーはどちらも車を借りるサービスですが、以下のような違いがあります。
項目 | カーシェアリング | レンタカー |
利用時間 | 短時間(15分~)の利用がメイン | 数時間~数日、長期間の利用がメイン |
手続き | オンラインで完結、対面手続き不要 | 店舗での対面手続きが必要 |
料金体系 | 時間料金+距離料金が一般的(パック料金あり) | 日単位や時間単位の料金が一般的 |
ガソリン | 満タン返し不要(料金に含まれる) | 満タン返しが基本 |
乗り捨て | 基本的に不可(一部サービスを除く) | 可能な場合が多い(別途料金) |
予約 | スマートフォンやPCから24時間可能 | 店舗の営業時間内に予約・貸出・返却が必要 |
保険 | 利用料金に含まれることが多い | 別途加入が必要な場合がある(免責補償料など) |
Google スプレッドシートにエクスポート
カーシェアリングは、短時間の利用や、維持費を抑えたい人、必要な時にサッと車を使いたい人に向いています。一方、レンタカーは、長時間の利用や、遠方への旅行、乗り捨てをしたい場合に便利です。
ご自身のライフスタイルや車の利用頻度に合わせて、カーシェアリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
