フェラーリ ENZO



フェラーリ・ENZO(エンツォ)は、フェラーリが2002年に発表したスーパーカーで、創業者エンツォ・フェラーリの名を冠しています。当時「市販車最強」とまで言われたマクラーレンF1を上回る性能を持つことで知られ、そのデザインはF1マシンからインスピレーションを受けていると言われています。

主な特徴とスペック

  • エンジン: ミドシップ縦置き 65度 V型12気筒 DOHC 48バルブ
  • 総排気量: 5998.80 cc (約6.0L)
  • 最高出力: 485 kW (660 hp) / 7800 rpm
  • 最大トルク: 657 Nm (67 kgm) / 5500 rpm
  • 最高速度: 350 km/h 以上
  • 0-100 km/h 加速: 3.65秒
  • 車両重量: 1255 kg (乾燥重量)
  • 全長×全幅×全高: 4702mm × 2035mm × 1147mm
  • トランスミッション: F1 前進6段+後進1段 (セミオートマチック)
  • ブレーキ: カーボンセラミックディスク
  • 生産台数: 399台(特別に1台追加生産され、合計400台)

歴史と背景

エンツォ・フェラーリは、フェラーリが21世紀初頭に生み出したフラッグシップモデルであり、同社のF1技術を市販車にフィードバックしたモデルとして位置づけられています。創業者の名を冠するモデルとして、その性能と希少性から発表当時から大きな注目を集めました。

現在の価値

エンツォは、その希少性と性能、そして「エンツォ・フェラーリ」という名前に由来するブランド力から、現在でも非常に高い価値を維持しています。中古市場では、その状態や履歴にもよりますが、4億円から8億円以上で取引されることもあります。特にワンオフカラーや走行距離の少ない個体は高額で落札される傾向にあり、自動車コレクターだけでなく投資対象としても注目されています。

フェラーリ・エンツォは、単なる高性能車というだけでなく、フェラーリの歴史と技術の結晶であり、自動車史に残る名車のひとつとして語り継がれています。



おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です