ランボルギーニ・カウンタックアニバーサリー
ランボルギーニ カウンタック 25thアニバーサリーは、1988年にランボルギーニ創立25周年を記念して発表された、カウンタックシリーズの最終進化モデルです。当時ランボルギーニに在籍していたオラチオ・パガーニ(後にパガーニ・アウトモビリを設立)によって、デザインと空力性能、快適性が大幅に改善されました。
主な特徴と変更点:
- デザインの進化:
- フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパーが再設計され、冷却性能と空力性能が向上しました。特に、リアバンパーはスポイラーの役割も果たしています。
- エアボックスのデザインも一新され、リアガーニッシュが追加されたことでリアの印象が大きく変わりました。
- US仕様のフロントバンパーや、ディアブロのデザインを予見させるリアバンパーなど、地域ごとの仕様にも変化が見られます。
- リアのエアインテークは丸みを帯び、冷却性能とダウンフォースの向上に貢献しています。
- ボディ下部はファイバーグラス製で、開閉式ヘッドライトを採用しています。
- インテリアの改良:
- シートはより幅広になり、電動調節機能が搭載されました。
- ドアのデザインも変更され、サイドウィンドウは電動式になりました。
- エアコンが標準装備となり、改良された換気システムとデジタル式の空調コントロールが採用されました。
- 防音材も強化され、V12エンジンの音を和らげる工夫がされています。
- ダッシュボードやセンターコンソールのデザインも変更され、収納スペースも設けられました。
- ステアリングホイールも新しい3スポークデザインとなりました。
- 性能:
- エンジンは5167ccの60度V型12気筒DOHC(4バルブ)を搭載し、最高出力は日本仕様で455PS/7000rpmを発揮します。
- 公称性能値は0-100km/h加速5.0秒、最高速度295km/hです。
- シャシーはチューブラー・スチール製スペースフレームを基本とし、ボディパネルはアルミニウムとコンポジット(ガラス繊維やカーボンファイバー)の混合です。
- 足回りにはピレリの新しいPゼロタイヤが装着され、操縦性の向上が図られています。
- 生産台数:
- 当初400台限定とアナウンスされましたが、最終的にはカウンタックシリーズ中最多となる657台が生産されました。
カウンタック 25thアニバーサリーは、その後のディアブロへと繋がるランボルギーニのデザインと技術の方向性を示す、重要なモデルと言えるでしょう。その独特なスタイリングとパワフルなV12エンジンは、今なお多くのスーパーカーファンの憧れの対象となっています。
ランボルギーニ カウンタック 25th アニバーサリーは、カウンタックの25周年を記念して1988年に発表された最終進化モデルです。ホラチオ・パガーニ氏が空力性能の向上を目的にデザインを改良したことでも知られています。
主な仕様は以下の通りです。
エンジン・パフォーマンス
- エンジンタイプ: 60度V型12気筒DOHC(4バルブ)
- 総排気量: 5,167cc
- 最高出力: 335kW(455PS)/7,000rpm (ヨーロッパ仕様のキャブレターモデルの場合。US仕様の燃料噴射モデルは425bhp/420PS程度)
- 最大トルク: 500Nm (369 lb-ft) / 5,200rpm
- 最高速度: 約295〜300km/h (183〜190mph)
- 0-100km/h加速: 5.0秒
- 燃料供給システム: ヨーロッパ仕様は6連キャブレター、US仕様はボッシュKジェトロニック燃料噴射システム
- 圧縮比: 9.5:1
トランスミッション・駆動方式
- トランスミッション: 5速マニュアル(全段シンクロメッシュ)
- 駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
シャシー・足回り
- シャシー: チューブラー鋼製スペースフレーム
- ボディ: アルミニウムおよび複合素材
- サスペンション: 独立懸架、コイルスプリング、テレスコピックショックアブソーバー
- ブレーキ: ガーリング製ベンチレーテッドディスク(フロント300mm、リア284mm)、4ピストンキャリパー
- ホイール: OZ製2ピース鍛造アロイリム (15インチ)
- タイヤ: ピレリP Zero (フロント 225/50 VR15、リア 345/35 VR15)
寸法・重量
- 全長: 約4,240mm
- 全幅: 約2,017mm
- 全高: 約1,070mm
- ホイールベース: 約2,473mm
- 車両重量: 約1,490kg〜1,568kg
主な改良点・特徴
- エクステリア: フロントバンパーとスポイラー、サイドスカート、リアバンパーのデザイン変更、エアボックスの新デザインなど、ホラチオ・パガーニ氏による空力性能向上のための改良が施されています。
- インテリア: シートが幅広になり、電動調節機能が追加。ドアのデザイン変更、電動式サイドウィンドウ、エアコンの標準装備化など、快適性が向上しています。
- 生産台数: 約657〜658台が生産され、カウンタックシリーズで最も多く販売されたモデルとなりました。
カウンタック 25th アニバーサリーは、カウンタックの集大成ともいえるモデルであり、その独特のスタイリングとV12エンジンのパワーは、多くのファンを魅了し続けています。
